2009年06月16日
マルモッタン美術館
パリ市内、ブローニュの森の近くにありますね
『印象・日の出』 (1873) クロード・モネ
30代に入ったばかりの画家モネは貧窮のどん底にあった。サロン(官展)には落選。
だがモネは"新しい絵"を産み出す意欲に燃えていた。パリ郊外、フォンテーヌブローの森や
セーヌ河畔で光を追い求めていたモネは、1873年、幼少期を過ごしたノルマンディ地方の港町
ル・アーヴルを久しぶりに訪れる。そして港の美しい夜明けを見て、その感動を『印象・日の出』
として描く。この絵は近代絵画史上、偉大な足跡"印象派"を宣言した運命の1枚となりました。
『睡蓮』 (1917頃) クロード・モネ
大きな水の帯を挟んでふたつの睡蓮の群が親密な会話を交わすように配置されている。
1890年、50歳を迎えようとしたモネは、パリ郊外に土地を購入してここで庭造りに熱中する。
1893年頃に造園を始め近くを流れるエプト川から水を引いて池を造り、日本風の太鼓橋を架け、
睡蓮を植えた。この場所は86歳で亡くなるまで200点余りの「睡蓮の池」の舞台となった。
[モネの庭園]
『舞踏会で』 (1875年) ベルト・モリゾ
第2回印象派展に出品された作品。人体の表現には、モネやルノワールのしなやかさとは違って
マネに通じる堅牢さがあります。モリゾはコローに学んだあとマネと親しくなり、
対象を明確に描写する手法を学びました。一方、背景の花や白いドレスの様々な光が反映する表現は、
他の印象派の画家たちの影響がみられます。
【ミニ知識】マルモッタン美術館 (フランス)
美術館の基礎をつくったのは美術史家・収集家のポール・マルモッタン(1856-1932)
美術館の建物はポールの父が1882年に購入し邸宅に改造したものです。
フランス語の館名は「Musée Marmottan Monet」(マルモッタン・モネ美術館)
その名の通り、世界最大級のモネのコレクションを誇ります。
特に、印象派という流派名の由来となったモネの代表作『印象・日の出』を所蔵することで名高い。
☆地図情報
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