2009年06月30日

シカゴ美術館


ニューヨークのメトロポリタン美術館、
ボストン市にあるボストン美術館とともに
アメリカの三大美術館ぴかぴか(新しい)のひとつですね。

シカゴ美術館.jpg

『グランド・ジャット島の日曜日の午後』 (1884〜1886年) ジョルジュ・スーラ

グランド・ジャット島の日曜日の午後 スーラ.jpg

「光きらめくセーヌの川面にボートやヨットが浮かび、家族連れや日傘を手にした婦人が
 緑豊かな川岸を行きかう…」
パリの北西約3kmに位置するグランド・ジャット島は、水と緑の"理想郷"!その光景を、
縦2m、横3mの大キャンヴァスに再現したこの作品は、1886年に開かれた最後の印象
派展をにぎわせたスーラの代表作です。太陽光線を構成する7色のなかの、赤、橙、黄、
緑、青、紫の6つの純色の「点」でキャンヴァスを埋めつくしています。[点描法]
視覚と色彩の理論を学び、線の特質を分析して「絵画の科学」を追求したスーラは、以降
「新印象主義の祖」と呼ばれました。

『二人のサーカスの少女』 (1879) ルノワール

二人のサーカスの少女.jpg

印象派の画家のなかで、ルノワールは明るい色彩と華やかな雰囲気、魅惑的な女性の表現に
個性を発揮した。当時パリで人気を博していたフェルナンド・サーカスの座長の娘を描いた
この作品はその一例。ルノワールはアトリエでモデルを描き、舞台を描き加えた。

『夜ふかしする人々』 (1942) ホッパー

夜ふかしする人々.jpg

都会の生活を描き続けたホッパーの代表作。ニューヨークのグリニッチ通りに建つダイナー
(1940〜1950年代に流行した簡易食堂)を実際以上に大きく単純化して描かれています。
画家の妻を含めて4人の人物が登場する画面は深夜の静寂が支配し、物思いに耽る彼らの姿
からは、都会の孤独が伝わってくる。当時、普及しはじめたばかりの蛍光灯による照明が、
冷え冷えとした雰囲気をいっそう強調している。

【ミニ知識】 シカゴ美術館(アメリカ)
シカゴ美術館の前身は、1866年、市内ディアボーン通りのアトリエに設立された
「シカゴ・アカデミー・オブ・デザイン」(Chicago Academy of Design)
1879年に「シカゴ・アカデミー・オブ・ファイン・アーツ」(Chicago Academy of Fine Arts)
として再発足した。通常、この1879年をもってシカゴ美術館の設立年としています。
(1882年「シカゴ美術研究所」(The Art Institute of Chicago)と改称)

30万点以上のコレクションを誇りますが、特にスーラやモネ、ルノワールなどの印象派絵画、
ピカソ、ホッパーらの19世紀〜20世紀絵画は世界中の美術ファンを魅了しています。

☆地図情報 

大きな地図で見る
posted by ついてるレオ at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界の美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック